
クエステトラユーザのみなさん、こんにちは。開発責任者の畠中です。
今回は、LINE Notify を活用して、Line にメッセージを送信するアドオンを紹介したいと思います。LINE Notify は、Web サービスからの通知を、LINE が提供する公式アカウント “LINE Notify” からのメッセージとして伝えるものです。
LINE メッセージの送信のためには、LINE Notify にて、事前にパーソナルアクセストークンを取得する必要があります。メッセージの送信先は、パーソナルアクセストークン取得時に、LINE ユーザー本人、または LINE ユーザが参加しているグループの中から選択します。つまりトークンの中に、メッセージの送信先の情報も含まれている形です。なおトークンは、OAuth2 トークンです。
さて、パーソナルアクセストークンの取得方法です。Line Notify に LINE アカウントでログイン後、「マイページ」の下の方にある「アクセストークンの発行 (開発者向け)」で、トークンを取得します。

「開発者向けのトークン」であることは許してください。クエステトラ側の事情です。これでも動きます。あとはクエステトラでワークフローアプリを作成し、プロセスを動かすだけです。
簡単なワークフローアプリを作成しました。流れは下図の通りです。
「本文入力」でメッセージ本文を入力し、「Line 通知」で Line にメッセージを送ります。
「Line 通知」が、今回紹介しているアドオンです。

「Line 通知」を配置するには、アドオン自体をインポートする必要があります。
アドオンのインポートは、以下を参照してください。
アドオン:LINE Notifyでメッセージ投稿
M415:業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する
データ項目と工程ごとの編集許可の設定は以下の通りです。
工程が1つしかないので、単純です。
データ項目名 | データ型 | 必須 | 本文入力 |
---|---|---|---|
件名 | 文字型単一行 | – | 編集可 |
本文 | 文字型複数行 | 〇 | 編集可 |
最後に「Line 通知」の設定、つまりアドオンの設定は以下の通りです。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
C1. アクセストークン | Line Notify で取得したアクセストークンを設定 |
C2. テキスト |
#{processInstanceTitle} #{#q_string0} |
#{#q_string0}
は、「本文」データ項目を指しています。メッセージには、「件名」も「本文」も両方とも入れるようにしています。

このワークフローアプリでプロセスを動かすと、「本文」に入力した通りのメッセージが、LINE から届けられます。この画面ダンプは、送信先が LINE ユーザー本人だった場合のものです。

Line の性質として、トークンを取得したユーザと繋がっている人にしか、メッセージを送ることはできません。ですので、あくまで「組織内の通知手段」という位置づけにはなります。何らかのイベントが発生した時に、社内メンバに一斉連絡するといったことに使えるでしょうか。
今回は、以上で終わりにします。では、またの機会に。
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