
概要
Questetra BPM Suite の [アプリ設定変数] 機能を使うと、モデラー内で設定値を一元化でき、テスト版/本番版といった環境切り替えを、各プロセスモデルを個別に修正することなく実現できます。
特に以下のような用途で便利です:
- メール送信先の切り替え(テスト環境と本番環境で異なるアドレス)
- API エンドポイントの切り替え
- フォームの初期値の設定
- URL や署名などのテキスト内容の共通化
プロファイルを切り替えるだけで、ワークフロー内の複数の入力フィールドや複数工程に渡って参照されるデータを瞬時に切り替えられます。 たとえば、[メッセージ送信中間イベント (メール)] に設定された To アドレスを、工程ごとに変更することなく テスト ⇔ 本番 間で切り替えることが可能です。

1. アプリ設定変数を開く

- モデラーでワークフローアプリを開く
- モデラー画面の右上にある[アプリ設定変数]をクリックする
- ポップアップウィンドウが開き、以下の 2 項目が表示される:
- プロファイル(上部): プロファイルを作成/選択できるドロップダウンメニュー
- 変数一覧(下部): 各プロファイルに関連付けられた変数とその値の一覧

プロファイルの作成
プロファイルとは、設定のコンテキストを表します。例えば
- テスト:内部テストで使われる値
- 本番:実業務での値
作成方法

- プロファイルドロップダウンの横にある “+” をクリック
- プロファイル名を入力(例:テスト用、本番用)
- 登録されるとドロップダウンで選択可能になります
変数の追加
各プロファイルに対して、1つ以上の変数を登録できます。
変数の追加方法:
- 「変数」領域の “+” をクリック
- 以下を設定:
- Variable Name: a unique identifier (e.g. Notification Email, API URL)
- Value: the actual value (e.g. dev@questetra.com, https://api.test-server.com)
- 必要に応じて複数の変数を追加できます

アプリ内で変数を参照する
選択したプロファイルに基づいてアプリを動的に適応させます。

- ワークフローの工程設定画面(たとえば、メール送信用の[メッセージ送信中間イベント(メール)])を開く
- 「To」や「件名」、「本文」など文字入力可能なフィールドを選択
- [+ 参照を挿入] をクリックして、ドロップダウンから先ほど定義した変数を選ぶ
変数はリストの下部に表示され、「アプリ設定変数: (変数名)」と表示されています。選択すると、${var[NotificationEmail]}のような式が挿入されます。

- When the Process is run, Questetra replaces this expression with the actual variable value from the selected Profile
Step 5. Example Use Case
| プロファイル | 変数名 | 変数の値 |
| テスト用 | 通知先アドレス | dev@questetra.com |
| 本番用 | 通知先アドレス | info@questetra.com |
上記のようにメール送信工程の To に ${var[通知先アドレス]} を使っている場合:
- テスト用プロファイルで実行 → dev@questetra.com に送信
- 本番用プロファイルで実行 → info@questetra.com に送信
という具合に、デプロイのたびに個別に工程設定を修正する必要がなくなります。
ヒント & 高度な使い方
6-1. プロファイルを使ったデバッグ
デバッグ実行時にもプロファイルを選択できるため、テスト用メールアドレスやダミーのエンドポイントを使った安全な挙動検証が可能です
6-2. 通信/通知のカスタマイズ
When configuring [Throwing Message Intermediate Event (email)] steps, variables can be used in the “From” and “To” addresses, in the subject line and the text body. This can be useful in the following situations:
- Different email signatures based on the recipient
- Different senders for internal/external recipients
- Different support email addresses based on the region
制限事項
- 変数は「テキスト入力フィールド」でのみ使用可能。ドロップダウンやラジオボタン形式の入力には使えません。
- 変数は、作成された「そのワークフロー/プロセスモデル」内でのみ有効です。他のアプリには共有されません。
App Config Variables を使うメリット
| メリット | 内容 |
| 設定の一元化 | 各タスクを個別に変更する代わりに、重要な設定値をひとまとめに管理可能。 |
| マルチ環境対応 | テスト環境/本番環境など環境ごとの設定を簡単に切り替え。 |
| ミスの削減 | テスト用メールを本番に誤送信、あるいは誤った API にアクセス、などの事故を防止。 |
| デプロイの高速化 | アドレスやエンドポイントの変更だけなら、リリースなしで対応可能。 |
| デバッグの柔軟性 | 異なる条件・値での動作確認を迅速に行える。 |
ベストプラクティス
- 変数名には一貫したプレフィックスを付ける — 例:API_、EMAIL_、URL_ など。
- リリース前に、すべての変数参照箇所を確認する
- 各プロファイルごとに、値の差し替えが正しく行われるかテストする
- デバッグ用のデータ(アドレス・エンドポイントなど)は安全なもの(ダミー等)に限るようにする
まとめ
アプリ構成変数は、Questetra ワークフローを以下の点から確実に実行するための強力なツールです。
- テスト中の安全性
- デプロイでの柔軟性
- 環境間でのメンテナンス性
プロファイルと変数を適切に設定することで、運用上のミスを減らし、アプリのライフサイクル管理を効率化できます。



