第4章 最小構成のワークフローアプリを作る

簡単なワークフローアプリを一から作成して動かしてみましょう。

この章では、一つのスイムレーンの中に、アプリの開始と終了、そして手動のタスク1つのみを含む、最もシンプルな構成のアプリを作成します。

実際の業務では、一つの処理だけで完結したり、一人しか関わらない業務をワークフローにすることは稀です。しかし、ここではアプリ作成の第一歩として最小構成でアプリを作成します。またアプリ作成の過程で、要素の配置と接続、取り扱うデータの設定、アプリのリリース方法を学んでいきます。

アプリモデラの立ち上げ

ワークフローアプリを作成するために、アプリを作成、編集するツールであるモデラを立ち上げましょう。

  1. 《あなた》のアカウントでログインした後、メニューバーの右側にある《あなた》のユーザ名からドロップダウンメニューを開き、[アプリ設定]を選択してください
  2. アプリ設定画面に移ると登録されているアプリの一覧が表示されますが、ここではアプリを新しく作るので[アプリ一覧]と書かれている下にある[アプリ新規作成]ボタンをクリックしてください
  3. アプリの新規作成画面が開くので、アプリ名にわかりやすい名前を入力しておきましょう
  4. 表示優先度は 0 のままにします
  5. 入力が終わったら[新規作成]ボタンをクリックします

すると、ワークフローアプリのモデラが起動します。

モデラを見ていただくと、[ワークフロー図]、[データ項目]と書かれたタブと、「処理担当者」と記されたスイムレーンがあることがわかります。実のところ、アプリは今触れた三つの要素で構成されています。

ワークフロー図
業務がどのような流れで進むかを表したもの
データ項目
どのようなデータが取り扱われるかを定めたもの
処理担当者
誰がその処理を担当すべきかを定めたもの

これら三つの要素を順番に肉付けしていきましょう。まずはワークフロー図からです。

ワークフロー図の作成

このようなワークフロー図を作成します。

アプリの新規作成を開始すると、「処理担当者」と書かれたスイムレーンが一つ配置されていますので、まずは画面上部にある各種パレットから開始イベント/終了イベントとタスクを選択し、スイムレーンへ配置しましょう。


スイムレーン

ヒューマンタスク

開始イベント

終了イベント

アイコンをクリックして選択し、以下のように配置してください。

次に各部の名称を変更しましょう。スイムレーンは「入力者」、 ヒューマンタスクは「入力」という名称にします。パレットの一番右の人差し指のアイコンをクリックして選択モードにして、各オブジェクトを選択し、設定ダイアログマークをクリックすると、設定ダイアログが開きます。

※選択モードは、ワークフロー図上のオブジェクトを選択する時に使用します。

選択モード

設定ダイアログマーク(スイムレーン)
設定ダイアログマーク(ヒューマンタスク)
設定ダイアログマーク(ヒューマンタスク)
設定ダイアログ(スイムレーン)

名称を変更して、右下の[適用して閉じる]でダイアログを閉じましょう。ヒューマンタスクは少し違うダイアログが開きますが、名称は同じように変更できます。

このようになりました。あとはフロー(矢印)を引くだけです。まずパレットから[フロー]を選択します。

各オブジェクトのフチにカーソルを合わせると、フチがオレンジ色にハイライトされます。その状態でドラッグ&ドロップしてみましょう。

このように線が引けますね。矢印の向きに注意して、各オブジェクトの間にフローを作りましょう。

これでワークフロー図の完成です!

描き間違えたときは?

オブジェクトを置き間違えた、フローを違うところに引いてしまったといったときは、そのオブジェクト/フローを削除して置き直しましょう。

選択モードで削除したいオブジェクトを選択し、表示されたゴミ箱マークをクリックし、案内にしたがって削除してください。

データ項目の設定

では次にデータ項目を設定します。モデラのタブを[データ項目]に切り替えてください。このタブではアプリで取り扱うデータ項目の種類や、[タスク処理画面]に表示されるフォームの設定などができます。

「件名」は最初から設定されています。今回はこれに、文章を書き込むデータ項目を追加しましょう。「文字(複数行)」を選択してください。

この状態では、[フィールド名]が無いのでエラーがでます。設定ダイアログで[項目名]と[フィールド名]を入力しましょう。

項目名は、フォームやデータの可視性の定義の際に表示される名前です。

フィールド名は、Questetra BPM Suite内部で処理するための識別名です。”q_” はじまりで、アルファベット・数字・アンダーバーのみを組み合わせて、64 文字以下で入力してください。

ここでは項目名を「内容」、フィールド名を「q_memo」とします。

これで、もともとあった「件名(文字データ)」に加え、プロセス中で文字(複数行)データ が扱えるようになりました。

間違ってデータ項目を追加してしまったときは、その項目を削除してください。データ項目にポインタを重ねると右側にゴミ箱マークの削除ボタンが表示されます。いらないデータ項目を削除しましょう。

あとはタスクの設定画面で、各データ項目を表示できるか/編集できるかを設定し、データの可視性を定義しましょう。

入力
件名(編集可)
内容(編集可)

データ項目の表示・編集権限は、上のように設定します。各タスクでのデータ項目の表示・編集権限の設定は、タスクの設定ダイアログからできます。ワークフロー図を作成したワークフロー図タブに戻りましょう。

※データ項目の表示・編集権限は[データ編集許可設定一括更新]機能でも設定できますが、本チュートリアルではそちらの方法についての説明は省略します。

[入力]のヒューマンタスクの設定ダイアログを開いてください。[編集の可否]のラジオボタンを、上記の表の内容になるように編集しましょう。この作業が終わればデータ項目の設定は完了です!

スイムレーンの設定

スイムレーンの設定では、《各スイムレーンの担当者は、誰/どの部署/どの役職より上位の社員なのか?》等の設定ができます。スイムレーンの設定は、この章では誰が処理担当者になっているかを確認するだけにとどめ、次の章で詳しく説明します。

それでは、「入力者」スイムレーンの設定ダイアログを開いて下さい。

現在の処理担当者は、アプリ作成に使用しているアカウントが指定されていることを確認してください。

それでは、ワークフロー図、データ項目、処理担当者の設定が全て完了しましたので、作成した業務をリリースして、実行してみましょう。

アプリのリリースと実行

ページ右上の[編集の終了]をクリックし、モデラを終了してください。下の図は、ワークフロー図のタブですが、データ項目のタブでも編集の終了ができます。

モデラを終了すると、アプリの詳細画面が開きます。

このままでは作成したアプリは《下書き》の状態です。実際に使えるようにするには、[リリース]しなければいけません。[開発中のバージョン 1 のリリース]をクリックして下さい。バージョンメモを求められますが、空欄で構いません。

これで作成したアプリのバージョン 1 がリリースされ、使える状態になりました!

さっそく試してみましょう。ページ上部の[ワークフロー]→左メニューの[新規開始]と辿り、作成したアプリを使用してみます。プロセスの新規開始は[開始と最初の工程の処理]ボタンからでしたね。

設定したデータ項目「件名」「内容」/の入力を求められているでしょうか。これら 2 つのデータ項目は、「入力」タスクにおいて[編集可]の設定にしたので、この画面で入力ができるようになっています。このようにデータ編集許可設定は、どのタスク処理画面でデータの入力を行うかを管理しているのです。

では「件名」と「内容」に好きな値を入力して、[「入力」処理完了]をクリックしましょう。

このアプリは、ヒューマンタスクが1つしかないので、これでプロセスは終了です。

それでは、処理されたことを確認してみましょう。左側のメニューから[処理したタスク]をクリックし、一覧を表示させましょう。その中にある、作成したアプリ名がついたタスクの[詳細]ボタンを押してみましょう。

[状態]を確認すると、トークンが終了イベントに達し、プロセスが終了していることが確認できます。

chevron_forward第5章 複数のユーザが処理を行うアプリを作成する

chevron_backward第3章 複数のユーザが関わるアプリを動かす

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