IPアドレス制限を設定する

システム設定 – IPアドレス制限 では、Questetra へ接続できるクライアントの IP アドレスを制限できます。「誰でもアクセスできる状態」から「特定のネットワークだけ許可する状態」へ切り替えることで、外部からの意図しないメッセージ開始イベント・受信タスクへのアクセスを防げます。

対象範囲 この機能で制限できるのは メッセージ開始イベント と 受信タスク(HTTP・Webhook・フォームのいずれも)への外部アクセスです。Questetra REST API(Basic 認証・OAuth2 認証)や通常のログイン・画面操作は全体設定で制御します。


2 つの制限の軸

IPアドレス制限には独立した 2 種類の設定があります。

設定制限する対象典型的な用途
全体設定Questetra へのすべてのアクセス(ログイン画面・画面操作など)社内ネットワークからしかログインさせたくない
メッセージ開始イベント/受信タスク設定外部からのメッセージ開始イベント・受信タスクへのアクセス(HTTP・Webhook・フォーム)特定サーバーからのメッセージ開始イベントのみ受け付けたい

この 2 つは独立して設定できます。たとえば「全員がどこからでもログインできるが、メッセージ開始イベントは特定サーバーのみ受け付ける」という構成も可能です。


有効化したときの初期状態(重要)

チェックボックスをオンにした直後の状態は次のとおりです。

  • 全体設定 → すべての IP からのアクセスを許可(制限なし)
  • フォーム以外のメッセージ開始イベント・受信タスク → すべての IP からのアクセスを拒否
  • 公開フォーム(メッセージ開始イベント(フォーム)・受信タスク(フォーム)) → 制限なし(変わらず外部からアクセス可能)

注意 有効化と同時に HTTP/Webhook 系の外部連携が全拒否になります。既存の外部連携がある環境で有効化する場合は、あらかじめ許可 IP を入力してから保存してください。


ユースケース別の設定例

A:社内ネットワークからのみログイン可とする

  1. IPアドレス制限を有効化する
  2. 全体設定の「接続が許可されているネットワーク」に社内のグローバル IP を入力する
  3. 外部からのメッセージ開始イベント・受信タスクがない場合はここで完了

社外からも公開フォームへのアクセスを継続させたい場合は、フォームのイベント設定を 0.0.0.0/0(全許可)にしておきます。

B:メッセージ開始イベントを特定サーバーのみ許可する

  1. IPアドレス制限を有効化する
  2. 全体設定を 0.0.0.0/0(全許可)のままにする
  3. メッセージ開始イベント/受信タスク設定の「メッセージ開始イベント(HTTP)- 全アプリ」に連携サーバーの IP を入力する

複数のサーバーから HTTP リクエストを送信する場合は、改行で 1 件ずつ並べて複数の IP を指定できます。

C:特定のワークフローアプリだけ制限する

メッセージ開始イベント/受信タスク設定では「全アプリ」「特定アプリ」「特定ノード」の 3 段階の粒度で設定できます。機密性の高い特定アプリへの外部からの HTTP 呼び出しだけを絞り込みたい場合は「特定アプリ」または「特定ノード」を使います。


IP アドレスの書式

  • IPv4 のみ(IPv6 は非対応)
  • IPアドレス単体(例:203.0.113.1)または CIDR 表記(例:203.0.113.0/24
  • 複数指定するときは改行で 1 件ずつ並べます(スペース区切りでも指定できます)
  • 1 設定あたりの上限:100 件
  • 0.0.0.0/0 を指定すると全 IP からのアクセスを許可
  • 空欄にするとその行(メッセージ開始イベント・受信タスク)への外部アクセスを全拒否(全体設定では全拒否にはできません)

パスプレフィックスと優先度

メッセージ開始イベント/受信タスク設定では、アクセス許可範囲の粒度に応じてパスプレフィックスが異なります。以下はメッセージ開始イベント(HTTP)を例として示しています。/System/ に続くイベント種別を示すパスはイベントの種類によって異なりますが、アプリID・ノード番号の位置は共通です。

アクセス許可範囲パスプレフィックス例(メッセージ開始イベント HTTP の場合)
全て/System/
全アプリ/System/Event/MessageStart/
特定アプリ/System/Event/MessageStart/{アプリID}/
特定ノード/System/Event/MessageStart/{アプリID}/{ノード番号}/

パスプレフィックスが長い(より具体的な)設定が優先して適用されます。設定項目の並び順は優先度に影響しません。たとえば「全アプリ」に 0.0.0.0/0(全許可)を設定していても、「特定ノード」に狭い IP 範囲を設定していれば、そのノードにはより厳しい設定が適用されます。

なお、「特定アプリ」のパスプレフィックスはアプリ作成後、「特定ノード」のパスプレフィックスはアプリのリリース後に確定します。

{アプリID} と {ノード番号} の確認方法

パスプレフィックスに入力する数値は、アプリ詳細画面のワークフロー図から確認できます。各イベントをリリースすると、そのイベントのプロパティ画面に エンドポイント URL が表示されます。URL の中に {アプリID} と {ノード番号} が含まれています。

以下はメッセージ開始イベント(HTTP)の例です。/System/ に続くイベント種別パスの部分はイベントの種類によって異なりますが、その後に続く {アプリID}/{ノード番号} の構造は共通です。

https://example.questetra.net/System/Event/MessageStart/{アプリID}/{ノード番号}/start

たとえば URL が /System/Event/MessageStart/8/0/start であれば、アプリID は 8、ノード番号は 0 です。

  • アプリID:アプリ詳細画面に表示される「アプリID」の先頭の m を除いた数字(例:m8 → 8
  • ノード番号:ワークフロー図のイベントアイコンのプロパティ画面の最上部に記載されている数字

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