リリース概要
リリース日
注意すべき変更点
- 「スクリプトタスク」のスクリプトエンジンとして「Rhino(廃止予定)」を使用している場合、設定エラーとなります
- 稼働中の最新バージョンのアプリの動作や実行中のプロセスの動作に影響はありません
- [予告] 「スクリプトタスク」のスクリプトエンジンにて、「Nashorn」が廃止されます(2021年10月予定)
- 「サービスタスク(データ設定)」にて、データ定義番号を利用したデータ参照式が廃止されます
- 数値型、日付/日時型では、Ver. 12.3 にて廃止されます
- 文字型では、Ver. 12.3 にて設定エラーとなり、将来バージョンにて廃止されます
- TLS 1.1 暗号化のサポートを終了します
- ページ末尾【仕様などの変更予定】にて、将来バージョンでの変更予定が記載されておりますので、ご確認下さい。
Version 12.3.0 の詳細
◆ 全利用者向け機能の変更
ワークフロー
- [あなたの成果]などのグラフ表示領域について、ブラウザ幅に応じて可変となるように対応
- タスク処理画面について、ブラウザ幅に応じて可変となるように対応
- 選択型やユーザ型などのセレクト/検索セレクトの入力インタフェースにて、[クリア]ボタンを[X]アイコンに変更
- スマホ向けのマイタスク/引き受け待ち画面にて、次の項目に対応
- ページング機能を導入
- スター機能を導入
- 次の不具合を修正
- プロセス削除に失敗したのに、ファイル型に添付されているファイルのみが削除される場合がある
オープンチャット
- オープンチャット機能のメイン画面の表示領域が、ブラウザ幅に応じて可変となるように対応
- フォロー対象の追加画面のデザインやインタフェース等を変更
◆ 管理職 (ワークフロー管理者)向け機能の変更
- エラー一覧にて、グルーピングや利用端末(ブラウザ)ごとに表示設定等を保存する機能(Cookie)を廃止
- マイタスク等、他の画面と仕様を統一
- エラー一覧などにて、デフォルトのカラム幅を調整
- プロセス詳細画面から表示できる[プロセスログ]などのデザインやインタフェース等を変更
◆ ワークフロー設計者向け機能の変更
- アプリ一覧のデザインやインタフェース等を変更
- 次の不具合を修正
- 変数設定で、どのプロファイルも選択状態にない場合、アプリ編集画面を開くことができない
ワークフロー図
- キー操作でプロパティ画面の表示やアイテム削除ができるように対応
- アイテム選択後、
- o: プロパティ画面を開く
- Del: アイテムを削除
- アイテム選択後、
文字を入力する設定フィールド全般
- テキストフィールド/テキストエリアにて、入力文字数を表示するように対応
データ項目
- 複数項目を選択して、一括削除できるように対応
- Shift / Ctrl キーを押しながらクリックで一括選択後、Del キーで削除
- 次の不具合を修正
- 「メモ」欄に8000文字を超えて入力するとシステムエラーとなる
- 文字型データ項目の「満たすべき正規表現」にて、設定フィールドを編集して空の状態にすると、空文字列にしたマッチしない正規表現が設定される
テーブル型データ項目
- テーブル項目(サブデータ項目)でフィールド名を定義できるように対応
- 半角英数とアンダーバー(_) が利用できる。データ項目のフィールド名と同じ。
- “q” はじまりの制約はなし。データ項目のフィールド名とは異なる。
- 数値項目で集計を行なっているテーブル項目では必須。それ以外は任意。
- テーブル項目の一覧にて、フィールド名を表示。(テーブル項目番号は非表示となる)
- Ver. 12.3 へのバージョンアップ時点(2021-01-18)で定義されているテーブル型データ項目については、バージョンアップ時に、テーブル項目番号がフィールド名として自動的に設定されます。
- テーブル項目が設定エラーとなった場合、対象のテーブル項目とエラー内容がわかるように対応
- 次の不具合を修正
- テーブル項目の演算で参照されている他のテーブル項目が削除されても設定エラーとならない
全てのエディション向け(Basic / Advanced / Professional / Enterprise) 
ゲートウェイ
- 選択型データ項目のフォームタイプや選択肢定義の変更に伴い、分岐条件式の設定が不正な状態となった場合、設定エラーとなるようにし、設定インタフェースにてエラー箇所が分かるように対応
サービスタスク(データ設定)
- 数値型データ項目を更新する設定にて、データ定義番号を利用したEL式によるデータ参照(data[‘3’]、data[‘4’].summary[‘3’])を廃止
- データ定義番号を利用した参照式は、設定エラーとなる
- Ver. 12.3 へのバージョンアップにて、データ定義番号を利用した参照式は、フィールド名を利用した参照式へ自動的に置換される
- 日付/日時型データ項目を更新する設定にて、データ定義番号を利用したEL式によるデータ参照(data[‘5’])を廃止
- データ定義番号を利用した参照式は、設定エラーとなる
- Ver. 12.3 へのバージョンアップにて、データ定義番号を利用した参照式は、フィールド名を利用した参照式へ自動的に置換される
- タイマー中間イベントのタイマー設定も同様に対応
- 文字型データ項目を更新する設定にて、データ定義番号を利用したEL式によるデータ参照(#{data[‘0’]})を廃止予定
- データ定義番号を利用した参照式は、設定エラーとなる
- 稼働中の最新バージョンのアプリの動作や実行中のプロセスの動作に影響はありません(プロセス実行時にエラーとはならない)
- Ver. 12.3 へのバージョンアップにて、データ定義番号を利用した参照式の大部分は、フィールド名を利用した参照式へ自動的に置換される
- 自動的に置換されないものもあります。設定エラーとなったものについては、個別に変更をお願いします。
- テーブル型データ項目の参照式にて、テーブル項目のフィールド名を利用する形式に対応
- 数値型にて集計行を参照:#q_table.summary[‘フィールド名’]
- テーブル項目番号(サブデータ項目番号)を利用した参照式は、フィールド名を利用した参照式へ自動的に置換される
- テーブル項目番号を利用した参照式は廃止され、設定エラーとなる
- 文字型での参照形式の例
- 集計行・特定列の参照:#{#q_table?.summary?.get(‘フィールド名’)}
- 集計行・特定列の参照:#{#q_table != null ? #q_table.summary[‘フィールド名’] : ”}
- 全行・特定列の参照:#{#q_table?.rows?.![#this[‘フィールド名’] + ‘|’ + #this[‘フィールド名’]]}
- 全行・特定列の参照:#{#Questetra_table?.rows?.![col[表示順] + ‘|’ + col[表示順]]}
- Ver. 12.2 以前の表示順を利用した形式も継続して利用可能
- 数値型にて集計行を参照:#q_table.summary[‘フィールド名’]
Advanced / Professional / Enterprise 向け 
- 次の標準アイテムを追加
- Google スプレッドシート: ファイル作成
- Microsoft 365 Excel: 行挿入
- kintone: レコード追加
- kintone: レコード取得
- kintone: レコード更新
- kintone: レコード削除
- kintone: ファイルアップロード
- kintone: ファイルダウンロード
- kintone: 選択肢データの一括取得
- 次の標準アイテムを更新
- Google ドライブ: ファイル / フォルダ削除
- 「完全削除」から「ゴミ箱に入れる」動作に変更
- 共有ドライブ上のファイル・フォルダは管理者権限がないと「完全削除」できない
- 削除対象のファイルID / フォルダID を複数指定した際、途中の空行を無視するように対応
- 「完全削除」から「ゴミ箱に入れる」動作に変更
- Box: ファイルアップロード
- 50MB 以上のファイルをアップロードできるように対応
- ファイル型データ項目に同名のファイルが複数添付されている場合、ファイルを1つもアップロードせずに処理失敗するように対応
- Google ドライブ: ファイル / フォルダ削除
- 次の標準アイテムについて、スクリプトエンジンの変更や軽微なバグ修正などに対応
- Google ドライブ: フォルダ作成
- Google スプレッドシート: 行追加(テーブル型データ)
- Box: フォルダ検索
- (任意Webサイト): ファイルダウンロード
- ジェネレータ(テキストファイル)
- コンバータ (Excel-CSV ファイル to テーブル型データ)
- コンバータ(テーブル型データ to Excel-CSV ファイル)
- コンバータ(Date to 和暦テキスト)
メッセージ開始イベント(メール)
- 受信メールを解析しエラーとなった場合、可能な限り Message-ID をエラー通知メールに含めるよう対応
- Message-ID を手がかりに、取り込めなかったメールを特定しやすくなる
Professional / Enterprise 向け 
メッセージ開始/受信中間イベント(HTTP)
- HTTP リクエストがエラーとなった場合、レスポンスには processModelInfoId / nodeNumber / processInstanceId / apiKey のいずれがエラーとなったかの情報は含めないように変更
- 第三者からの不正アクセスの観点で詳細な内容はわからない方が良い
メッセージ送信中間イベント(HTTP)等の Basic 認証 / Oauth2、ヘッダ
- アプリ詳細の[Oauth2 設定]メニューを[HTTP 認証設定]に変更
- Basic 認証のユーザ名/パスワードをアプリ設定内ではなく、[HTTP 認証設定]で行うように変更
- アプリ内で設定する Basic 認証は廃止予定(deprecated)
- OAuth2 と同様、アプリ内ではどの認証設定を利用するかを選択する
- OAuth2 アクセストークンも永続化の対象とするよう対応
- 有効期限内であれば、再取得せずに再利用される
- カスタムヘッダの設定制限を、ヘッダ名・値あわせて 1000 文字から、ヘッダ名 100 文字、ヘッダの値 1000 文字を上限とするように変更
スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)
- スクリプトエンジンとして「Rhino(廃止予定)」を使用している場合、設定エラーとなるように対応
- アプリ設定エラーとなりますが、稼働中の最新バージョンのアプリの動作や実行中のプロセスの動作に影響はありません(プロセス実行時にエラーとはならない)
- 「サービスタスク(Add-on)」は、定義ファイル(Add-on XML)登録時にもエラーチェックが行われます
- アプリの新バージョンをリリースする際は、エラーを修正する必要があります
- 参考:スクリプトエンジン Rhino 廃止のお知らせ(2021年6月)
- スクリプトエンジンにて、「Nashorn」を廃止予定とする
- 2021年10月に廃止予定
- Ver. 12.3 では、「Nashorn」のラベルが「Nashorn(廃止予定)」となります
- Ver. 12.3 では、アプリ設定やプロセス実行などでエラーとなることはありません
- テーブル型データ項目にて、テーブル項目(サブデータ項目)のフィールド名を取得できるように対応
- テーブル型データ項目にて、フィールド名を利用してテーブル項目(サブデータ項目)の値を参照できるように対応
- Base64 デコードにて、バイナリデータ(バイナリ配列)へのデコードに対応
- com.questetra.bpms.core.event.scripttask.Base64UtilsWrapper に decodeFromUrlSafeStringToByteArray(String src) メソッドを追加
- HTTP 通信の認証(Authorization)ヘッダ関連のメソッドを改良
- 「サービスタスク(Add-on)」の定義ファイルの <last-modified> の値を、ワークフロー図の設定画面から確認できるように対応
- プロパティ画面にて、アイテム種別名のツールチップとして表示される
◆ システム管理者向け機能の変更
- [プロセスログ]画面にて、デザインやインタフェース等を変更
- ロゴに登録できるファイルのサイズを制限するように対応(上限: 1MB)
- 本対応により、次の不具合は発生しなくなる
- ログイン画面にて、ロゴの表示サイズを制限するように対応(上限: 幅 500px x 高さ 375px)
- 上限サイズを超える場合は、縦横比が変わらないように縮小表示される
- 次の不具合を修正
- [ユーザ一覧]などで、常に横スクロールバーが表示される
- [プロセスログ]にて、アプリを選択するセレクトボックスに表示されないアプリがある
- プロセスログ自体はすべて表示されているが、「権限を持たない」「どのプロセスの処理にも関わっていない」アプリで絞り込むことができない
◆ システムエンジニア向け機能の変更
- [API Reference]から表示される API ドキュメント(Swagger)にて、POST リクエストの API のテスト実行ができるように対応
- ワークフロー基盤(Questetra BPM Suite) にログインしているブラウザでは、POST リクエストは実行できなかった
- GET リクエストでも認証(Basic 認証 / OAuth2)設定が必要になる
- Swagger UI を 3.37.2 にバージョンアップ
◆ 外部ツール等の機能および非機能面での変更
- TLS 1.1 暗号化のサポートを終了
- Chrome 拡張機能「Questetra My Tasks」にて、マイタスク/引き受け待ちの一覧でページングに対応
仕様などの変更予定
将来バージョンにて、次の仕様変更、システム基盤の変更を予定しております。
2021年7月対応予定
- 「スクリプトタスク」「サービスタスク(Add-on)」のスクリプトエンジンにて、「Rhino」が廃止されます
- Rhino 廃止に伴い、次の形式のデータ参照/更新方法が廃止されます
- 参照:data.get(“1”)、更新:retVal.put(“1”, “hogehoge”)
- engine.findDataByNumber(1)、engine.setDataByNumber(1, “hogehoge”) など、新しい形式(Ver. 11.4 以降)への変更をお願いします(M230)
- 参考:スクリプトエンジン Rhino 廃止のお知らせ(2021年6月)
- 「全てのプロセス履歴を検索する」「タスク処理履歴を検索する」API にて、プロセスデータ項目を検索結果に含めるには、表示項目として明示的に指定するように変更されます
- 現在は、検索条件として指定されたプロセスデータ項目は自動的に検索結果にも含まれています
- 仕様変更後は、 要素が指定されているプロセスデータ項目のみが検索結果に含まれるようになります
- Microsoft IE11 がサポート対象から除外されます
- Windows 8.1 の IE11 が、サポート対象から除外されます
- Windows 10 の IE11 は、既にサポート対象外です
- 詳細は、「IE11 サポート終了のお知らせ」をご確認ください
2021年10月対応予定
- 「スクリプトタスク」「サービスタスク(Add-on)」のスクリプトエンジンにて、「Nashorn」が廃止されます