わかりやすい入力フォームを準備することは、処理担当者が迷わず効率的にデータ入力を行うために重要です。
Questetra では、データ項目を定義する際、「説明」欄に入力例や注意事項を記入して、入力フォームで表示させることができます。
「説明」欄には、プレーンテキストだけでなく、HTML や Javascript を設定することもできるので、”業務上の注意” を強調させる、”関連サイトの URL” のリンク表示させる、”入力文字数カウンタ” を表示させるなど、業務効率を上げる様々な工夫を実現できます。

ただこれまで、「説明」欄で利用できる HTML タグや属性は制限されておらず、アプリ設計者は自身の責任で自由に HTML を記述することができました。そのため、推奨されていない HTML タグが利用されていたり、意図しない表示となってしまったりする可能性もありました。
より安全に利用できるよう、Ver. 12.2 では、「説明」欄で利用できる HTML タグや属性が制限され、設定内容のチェックも強化されるようになります。

「説明」欄で設定できる HTML タグや属性の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

設定エラーへの対応のお願い

Ver. 12.2 へのバージョンアップの際、全ワークフローアプリにて「説明」欄の設定内容のチェックが行われます。その結果、許可されている HTML タグ・属性以外が利用されている場合、アプリが設定エラーとなります。アプリ編集権限を持ったユーザには、エラー通知メールが送付されますので、アプリ修正の対応をお願いいたします。

なお、既に稼働中のアプリで許可されていない HTML タグが利用されていても、入力フォームではそのまま表示されます。実行時にエラーとなったり、自動的に取り除かれることはありません。ただ、アプリにエラーが残っている状態では、アプリの新バージョンをリリースすることができませんので、アプリ設定を編集する際は、合わせてエラーの修正もお願いいたします。

「説明」欄の設定画面には、[エラー修正とフォーマット調整]ボタンが準備されています。このボタンを利用すれば、自動的にエラーがない状態に内容が更新されますが、基本的には、利用できない HTML タグや属性が取り除かれるかたちとなります。意図通りの変更とはならないケースが多いと思いますので、個別に修正いただくことを推奨いたします。
なお、エラー箇所を特定できない場合は、[エラー修正とフォーマット調整]ボタン押下の前後の内容を比較することで、エラーの対象を見つける助けになります。

アプリが設定エラーとなるのは、Ver. 12.2 へのバージョンアップ後ですが、既に利用できなくなる HTML タグを利用していることが明らかな場合は、あらかじめ設定変更を進めていただけると幸いです。

設定エラーとなる HTML の記述例とその修正例

以下にエラーとなる HTML の記述例をいくつか記載します。合わせて、修正例も記載しますので、修正の際の参考にしてください。

<input type="button" value="ボタンラベル" onclick="doClick();">
↓
<button type="button" onclick="doClick();">ボタンラベル</button>
<button type="button" accesskey="b">自動入力(<u>B</u>)</button>
↓
<button type="button" >自動入力</button>
<font color="blue">青色で表示</font>
↓
<span style="color: blue;">青色で表示</span>

<font size="6">文字を大きく表示</font>
↓
<span style="font-size: xx-large;">文字を大きく表示</span>
<del>取り消し線を表示</del>
↓
<span style=" text-decoration: line-through;">取り消し線を表示</span>
<div align="center">文章を中央寄りで表示</div>
↓
<div style="text-align: center;">文章を中央寄りで表示</div>
<div id="error" role="alert">role 属性は利用できません</div>
↓
<div id="error">role 属性は利用できません</div>
<div><span>HTML 構造が正しくない</div></span>
↓
<div><span>HTML 構造が正しい</span></div>

<span>タグが閉じられていない
↓
<span>タグが閉じられている</span>
<!-- コメントは利用できません -->
↓
(削除)
<table border="1" style="border-collapse: collapse;">
...
</table>
↓
<style>
table.table-bdr {
    border-collapse: collapse;
}
table.table-bdr,
table.table-bdr th,
table.table-bdr td {
    border: 1px solid #000000;
}
</style>

<table class="table-bdr">
...
</table>

ワークフローアプリの管理者の方にはお手数をお掛けいたしますが、ご対応のほど、よろしくお願いします。

「データ項目の「説明」欄のエラーへの対応方法(Ver. 12.2)」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: Ver.12.2.1 テーブル集計行が数値型に反映されない不具合を修正 (2020年10月26日) – Questetra Support

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