リリース概要
リリース日
- 2022年8月8日 (月)
アップデート日
- 即時アップデートのワークフロー基盤:2022年8月8日 (月)
- 計画的アップデート、トライアルのワークフロー基盤:2022年
9月5日(月) or9月12日(月)
2022年4月に、新バージョンのアップデートスケジュール(更新日)について選択制が導入されました。アップデートされる日は、ご利用のワークフロー基盤によって異なります。詳細は次のドキュメントを参照ください。
- プレスリリース:クエステトラ:クラウド型ワークフロー、更新日の選択制を導入
- Developers Blog:新バージョン公開とアップデート方針
注意すべき変更点
- [スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)]にて、String#replaceAll() メソッドの動作仕様が変更されます
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]等で、日時型データ項目の受信パラメータとして、日付部分と時刻部分を個別に受け取るパラメータが廃止されます
- ユーザ/組織/ロールの一覧を取得する API にて、query パラメータに関する仕様が変更されます
- [予告:2023年1月]Windows 8.1 がサポート対象から除外されます
- [予告:2023年4月]廃止予定(非推奨 / deprecated)となっている API(Java クラス / メソッド)が廃止されます
- ページ末尾【仕様などの変更予定】にて、将来バージョンでの変更予定が記載されておりますので、ご確認下さい
Version 14.1.0 の詳細
(★:2022-07-29 追記、★★:2022-08-05 追記)
◆ 全利用者向け機能の変更
ワークフロー
- プロセスの一括開始にて、日時型データ項目に対応
- ユーザ/組織/ロールを選択するインタフェースにて、検索結果の候補表示を10件から100件に拡張
- ユーザ/組織/ロールを選択するインタフェースにて、プレースホルダテキストの内容を変更
- ブラウザにてオートコンプリートが動作しにくくなるように対応
- プロセス削除処理のパフォーマンス向上
オープンチャット
- メンション付きのメッセージ投稿にて、対象ユーザが多い場合、メール通知を行わないように対応
- 対象ユーザが 100 を超えると、通知メールは送信されない
- 通知設定にて、「私宛のメッセージ(コメント)をもらった時」が無効になっているユーザは対象には入らない
- 通知メールが送信されなかった場合、投稿時に画面上にメッセージが表示される
- ★メッセージ投稿時、投稿が共有される範囲の対象ユーザが多い場合のパフォーマンス向上
- 次の不具合を修正
- 検索にて、CamelCase の単語が検索されない
アカウント設定
- セキュリティ向上のため内部実装を変更
◆ ワークフロー設計者向け機能の変更
- ゲートウェイやスクリプトタスクで、デバッグプロセスかどうかを判定できるように対応
- ゲートウェイの分岐条件にて、SpEL 式で「
processInstanceDebug == true
」を指定すると、デバッグプロセスの場合に指定された遷移先に処理が進む - スクリプトで、「
if (processInstance.getProcessInstanceDebug() === true) { }
」とすると、デバッグプロセスの場合に処理されるブロックとなる
- ゲートウェイの分岐条件にて、SpEL 式で「
- 次の不具合を修正
全てのエディション向け(Basic / Advanced / Professional) 
データ項目
- 日付/日時/テーブル型データ項目の入力インタフェースを変更
- (JavaScript ライブラリを変更)
- (フォーム画面の HTML(DOM 要素)も変更)
- 選択型データ項目の選択肢定義が選択肢マスタで行われている場合、検索セレクトのインタフェースで初期値を設定できるように対応
- 検索テキストを選択肢ID/表示ラベルに含む選択肢が候補表示されるので、初期値に設定する選択肢を選択する
- テーブル型データ項目にて、値のコピーや一括挿入に対応
- 入力された値を TSV 形式でクリップボードにコピーできるように対応
- TSV 形式の値を行挿入できるように対応
- Excel や Google スプレッドシートからセル範囲をコピーして挿入できるようになる
- サブデータ項目の型に応じて、クリップボードでは次の形式で取り扱われる
- 文字型:そのままの文字列
- 数値型:標準形式(小数点ピリオド、桁区切り文字なし)の文字列
- 選択型:選択肢ID
- 日付型:yyyy-MM-dd 形式の文字列
- ガイドパネル型など、データ項目の「説明」欄(デコレーション)にて、下記に対応
- li タグの閉じタグを省略できるように対応
- 例:
<ul><li>1 <li>2 </ul>
- (HTML 解析ライブラリのバージョンアップに伴う対応)
- 例:
- jQuery を 3.4.1 から 3.6.0 にバージョンアップ
- li タグの閉じタグを省略できるように対応
- 次の不具合を修正
- 数値型データ項目にて、テーブル型データ項目の集計行を参照している際に、計算結果が反映されない場合がある
- テーブル型の集計対象の数値サブデータ項目にて、フィールド名に「_(アンダースコア)」が含まれている場合に発生
- 数値型データ項目の数値演算にて、単項マイナスの式が正しく計算されない
- フォーム画面上の数値フィールド(ブラウザ側)でのみ発生。サーバ側では正しく計算されている。
- 単項マイナスの例:-123、-#q_num、など
- 複数項の演算式は正しく計算される(「0-#q_num」など)
- 親子関係のある選択型データ項目にて、フォーム表示時の子の項目の値が正しくならない場合がある
- 親の選択型データ項目が非表示の場合などに発生する可能性がある
- ファイル型データ項目にて、プロセスが終了/削除された後でもファイルを添付できる場合がある
- フォーム画面を開いたままの状態のときに、画面上でファイル添付されたように見える
- 対象プロセスのファイル型データ項目の値が更新されるわけではない
- 数値型データ項目にて、テーブル型データ項目の集計行を参照している際に、計算結果が反映されない場合がある
Advanced / Professional 向け 
外部のクラウドサービスと連携する自動処理工程/データ処理を行う自動処理工程
- 次の自動処理工程(サービスタスク)を追加
- Google
- Google ドライブ: 共有リンク削除
- 指定された共有リンクを削除する
- Google ドライブ: 共有リンク削除
- Box
- Box: ファイルにメタデータ追加
- メタデータテンプレートを利用して、指定ファイルにメタデータを追加する
- メタデータにより高度なファイル整理やファイル検索ができるようになる
- Box: ファイルを PDF/テキスト/画像でダウンロード
- 指定ファイルを指定の形式でダウンロードし、ファイル型データ項目に保存する
- Box: ファイルに電子すかし適用
- 指定ファイルに電子すかしを適用する
- Box Enterprise Plan で利用可能
- Box: フォルダファイルに電子すかし適用
- 指定フォルダ内の全ファイルに電子すかしを適用する
- Box Enterprise Plan で利用可能
- Box Sign: 署名リクエスト作成
- 指定ファイルから署名用ドキュメントを作成し、署名リクエストを送信する
- Box: ファイルにメタデータ追加
- ★Stripe
- Stripe: 顧客を作成
- 請求対象となる顧客オブジェクトを Stripe 上に作成する
- Stripe: 請求書ドラフト作成
- Stripe 上に請求書のドラフト(下書き)を作成する
- Stripe: 請求書ドラフト確定
- Stripe 上の請求書のドラフト(下書き)を確定する
- Stripe: 請求書をメール送付
- Stripe 上の確定済み請求書を顧客にメール送付する
- Stripe: 請求書で課金
- Stripe 上の確定済み請求書にもとづき、顧客に課金する
- ★★Stripe: 顧客を検索
- 登録されている顧客オブジェクトを検索する
- Stripe: 顧客を作成
- Google
- 次の自動処理工程(サービスタスク/開始イベント)にて、仕様変更、内部実装の変更、または不具合を修正
- Google
- 開始: Google カレンダー: 予定開始時
- アプリアーカイブをインポートする際、ユーザを指定できない問題を修正
- Gmail: メール取得
- 添付ファイルをファイル型データ項目に保存する際、既存のファイルをクリアした上で、メールの添付ファイルが保存されるように対応
- Gmail: メールのラベルを解除
- Google スプレッドシート: シートコピー
- Google スプレッドシート: 選択肢データの一括取得
- Google BigQuery: データ追加
- 開始: Google カレンダー: 予定開始時
- Box
- Box: ファイル共有リンク作成
- Box: フォルダ共有リンク作成
- Box: ファイルダウンロード
- Microsoft 365
- Microsoft 365 OneDrive for Business: ファイルアップロード
- Microsoft 365 OneDrive for Business: フォルダ作成
- Microsoft 365 OneDrive for Business: ファイル / フォルダコピー
- Microsoft 365 OneDrive for Business: ファイル / フォルダ削除
- Slack
- Slack: チャット投稿(Bots)
- メンション指定できるように対応(本文の最後に自動的に追加される)
- Bot トークンの指定を削除
- ★★認証設定(OAuth2)のスコープを拡張
- Slack: ファイルアップロード(Bots)
- Bot トークンの指定を削除
- Slack: チャット投稿(Bots)
- kintone
- kintone: レコード追加
- kintone: レコード更新
- kintone: レコード削除
- ★★kintone: レコード検索
- ファイルダウンロード
- (任意Webサイト): ファイル ダウンロード
- 「HTTP 認証設定」を参照できるように対応
- Basic 認証ありの GET リクエストを送信できるようになる
- (任意Webサイト): ファイル ダウンロード
- Google
選択肢マスタ更新
- 次の不具合を修正
- 言語設定が日本語の場合に、いくつかの設定項目で英語ラベルが表示される
Professional 向け 
スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)
- ★廃止予定(非推奨 / deprecated)の API が使用されている場合、実行時に当該 API が処理されるとスクリプトログ(自動処理ログ)に警告ログが出力されるように対応
- ★[予告:2023年4月]廃止予定(非推奨 / deprecated)となっている API(Java クラス / メソッド)を廃止
- String#replaceAll() メソッドの動作仕様を変更
- Ver. 14.0 までは java.lang.String のメソッドとして動作していましたが、Ver. 14.1 以降は JavaScript String のメソッドとして動作するようになります
- EcmaScript 2021 にて JavaScript String でも replaceAll() が利用できるようになったことに伴う変更
- Ver. 14.0 までは java.lang.String のメソッドとして動作していましたが、Ver. 14.1 以降は JavaScript String のメソッドとして動作するようになります
Questetra Form JavaScript API
- 次のデータ型にて、フィールド値の取得/更新、change イベントハンドラの登録/削除に対応
- 日付型
- 日時型
- テーブル型
◆ システム管理者向け機能の変更
- API パスワードが設定されていないユーザがいる場合、強制的に自動生成されるように対応
- 2014年1月以前に登録されたユーザに、API パスワードが未設定のユーザが存在する可能性がある
- ユーザ/組織/ロールの詳細画面にて、アプリ定義でそのユーザ/組織/ロールを参照しているワークフローアプリを確認できるように対応
- [処理担当者の設定一括変更]機能のインタフェース・仕様を変更
- 対象アプリを指定できるように対応
- 「すべてのアプリ」か「特定のアプリ」のいずれかをあらかじめ指定する
- 確認ページがなくなり、「更新するアプリ」を後から指定できなくなる
- [テスト実行]できるように対応
- 変更が行われるアプリを事前に確認することができる
- 変更元/変更先に指定できる組織を「4」から最大「50」に拡張
- 対象アプリを指定できるように対応
- システムログ/プロセスログの日時フィルタ設定画面にて、クリアボタン[X]を右端に配置するように変更
- [メッセージ送信中間イベント(HTTP)]などで HTTP リクエストの送信先を制限できるように対応
- ワークフローアプリからの HTTP 通信が、許可されたドメインのみに制限される
- 制限の対象となるモデリング要素など
- [メッセージ送信中間イベント(HTTP)]、[スクリプトタスク]
- 外部サービスと連携する開始イベントやサービスタスク
- サービスタスク(Add-on)にて、HTTP 通信を行っているものを含む
- 台紙PDF が URL 指定している[PDF 生成]
- 選択肢定義が URL 指定されている選択型データ項目
- [アプリ外部連携]>[HTTP 接続先制限]にて、機能を有効にし、許可する接続先を追加する
- [アプリ外部連携]メニューを Advanced / Professional の利用者のみに表示されるように対応
- ★ユーザ削除処理を改良し、メモリ使用量を削減
- 次の不具合を修正
- [ユーザ一覧]のフィルタ設定画面にて、組織の検索結果表示が画面内に収まらない場合がある
- ★システム管理者が 0 人となるようなユーザ削除処理において、エラーメッセージが表示されない
◆ Questetra REST API Developer 向け機能の変更
- オープンチャットのメッセージ/コメントを削除する API を追加
- メッセージ削除:/API/Feed/Message/{messageId}/delete
- コメント削除:/API/Feed/Message/{messageId}/Comment/{commentId}/delete
- 処理担当者設定の指定組織を変更する API を追加
- /API/Admin/ProcessModel/{processModelInfoId}/AllocationRule/update
- 開発中バージョンのみ or 稼働中バージョンを含む全バージョンを指定して一括変更
- 変更元/変更先の組織の指定は最大 2000 まで可能
- タスク処理を行う API(/API/PE/Workitem/Form/save)等にて、日時型データ項目の受信パラメータとして、日付部分と時刻部分を個別に受け取る次の形式のパラメータを廃止
- 日付部分:data[XX].input、時刻部分:data[XX].time を指定するパラメータを廃止(XX:データ定義番号)
- 日時を指定する data[XX].datetime を利用してください
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]等では、フィールド名を利用したパラメータを指定してください
- ★ユーザ/組織/ロールの一覧を取得する API にて、query パラメータに関する仕様を変更
- Ver.14.0 まで仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- 例:「山田 」「 山田」「 山田 」「山田」 => 全て「山田」で検索
- Ver. 14.1以降の仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを残して検索
- 例:「山田 」はそのまま「山田 」を検索文字列として検索
- Ver.14.0 まで仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- ★ユーザ/組織/ロールを追加する API にて、半角スペースのみの名前を指定できないように対応
- アプリ一覧を取得する API(/API/Admin/ProcessModel/list)にて、アプリ ID 順でソートできるように対応
- タスク処理フォームを取得する API(/API/PE/Workitem/Form/viewXml)にて、下記に対応
- データ項目の値が空の場合は <value> 要素を返さないように全データ型でレスポンスを統一
- 日時型データ項目の不要な要素(form-data/time)を削除
- セキュリティ向上のため内部実装を変更
- 次の不具合を修正
- プロセス詳細を取得する API(/API/OR/ProcessInstance/view)にて、デバッグプロセスの場合に processInstanceDebug が true となっていない
◆ 外部ツール等の機能および非機能面での変更
- Chrome 拡張機能「Questetra My Tasks」にて、下記に対応
- プロセス詳細へのリンク URL を変更
- 内部実装を変更(Manifest V3 への対応)
- [予告:2023年1月]Windows 8.1 のサポートを終了
Version 14.1.1 の詳細
(2022-09-05 追記)
◆ 全利用者向け機能の変更
- 軽微な変更
Version 14.1.2 の詳細
(2022-10-11 追記)
◆ 全利用者向け機能の変更
ワークフロー
- 次の不具合を修正
- [マイタスク]などでの独自の保存リスト、表示時に権限エラーとなる場合がある
- 公開フォーム(メッセージ開始イベント(フォーム)/受信タスク(フォーム))で日時型データ項目の[Now]ボタンを押下すると、GMT の現在時刻をセットしてしまう
- [macOS + Chrome] テーブル型データ項目にて、日本語入力の変換候補確定で Enter キーを押下すると行編集モードが終了してしまう
◆ 外部ツール等の機能および非機能面での変更
- Chrome 拡張機能「Questetra My Tasks」にて、ユーザに要求するパーミッションを見直し
- 次の不具合を修正
- Chrome 拡張機能「Questetra My Tasks」にて、「他にも新しいタスクがあります。」の通知が何度も表示されてしまう
Version 14.1.3 の詳細
(2022-10-24 追記)
◆ システム管理者向け機能の変更
- 「『新規開始』の一覧の再計算処理」について、内部実装を見直し安定性を向上
仕様などの変更予定
将来バージョンにて、次の仕様変更、システム基盤の変更を予定しております。
2022年12月対応予定
- スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)のスクリプトにて、次のメソッド/プロパティが利用されている場合、動作仕様が変更となります
- スクリプトエンジン(GraalJS)は Java 上で動作する JavaScript であるため、利用エンジンやバージョンによって動作仕様が異なる場合があり、対応が必要となります
- String#equals() メソッド
- 「===」や「==」を利用するコードに変更してください
- equals() は java.lang.String のメソッドとなります。String クラスが JavaScript String への対応を進める方向性のため、java.lang.String に由来するメソッドは利用しないようにしてください。
- Error#message プロパティ
- Error#toString() を利用するコードに変更してください
- Error オブジェクトの実体である java.lang.Throwable には、message プロパティはありません。JavaScript Error でも java.lang.Throwable でも定義されている toString() メソッドを利用してください。
2023年1月対応予定
- Windows 8.1 がサポート対象から除外されます
2023年4月対応予定
- スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)のスクリプトにて、廃止予定(非推奨 / deprecated)となっている API(Java クラス / メソッド)が廃止されます
- マイタスク/引き受け待ちを取得する次の API が廃止されます
- マイタスク: /API/PE/Workitem/listAllocated
- 引き受け待ち: /API/PE/Workitem/listOffered