特定の自動工程のみデバッグ実行する

Questetra BPM Suite Ver. 14.2 より、個別の自動処理工程のデバッグ実行ができるようになりました。これにより、アプリ設計者はアプリ全体を動作させることなく、ワークフロー途中の単一の自動工程のみについて動作確認ができるようになります。

[2023-08-18 追記]Ver.15.1 より、分岐ゲートウェイでもデバッグ実行ができるようになりました

特定の工程のみデバッグする方法

特定の工程の設定を確認するには「この工程のみデバッグ」機能を実行します。「ワークフローアプリの動作確認方法」の「実行方法」で説明されているのと同様に、[この工程のみデバッグ]ではワークフロー図でテスト対象の工程のプロパティ画面を開きます。[メモ]欄の下に[この工程のみデバッグ]ボタンがあります。

[この工程のみデバッグ]ボタンをクリックすると[この工程のみデバッグ]画面が開き、画面上の[プロセスの開始]ボタンでデバッグプロセスが開始されます。

開始イベントから始めるデバッグプロセス(すべての工程を流れる)と異なる点は、特定の自動工程から開始した場合では、開始イベント、ヒューマンタスク、対象の自動工程、終了イベントで構成された仮のアプリが生成されます。ヒューマンタスクはテスト実行ユーザの[マイタスク]となります。

単一工程のデバッグ時のワークフロー図

[この工程のみデバッグ]は以下の自動工程で実行できます。

デバッグプロセスの見分け方

アプリ全体のデバッグか特定の工程のみのデバッグかに関わらず、デバッグ実行プロセスは件名に虫アイコンが付いています。これにより[マイタスク]や[引き受け待ち]などの一覧で簡単に見分けられます。

マイタスクでのデバッグプロセス

一覧をデバッグプロセスで絞り込むことも可能です。[filter_list フィルタ]ボタンから[検索条件を追加する]をクリックし、メニューの[bug_report デバッグプロセス]を選択します。するとフィルタ条件の一覧に「デバッグプロセスのみ」と「デバッグプロセス除外」のラジオボタンが表示されるので「デバッグプロセスのみ」を選択します。

デバッグプロセスのみか除外するかの絞り込み条件

デバッグプロセスは[ヒートマップ][ダッシュボード][あなたの成果][みんなの成果]での集計には含まれません。また[その他のグラフ]メニューで新規作成する場合に、「デバッグプロセス除外」の条件がデフォルトで指定されるようになります。

デバッグ実行の結果確認

デバッグ実行される自動工程の機能は多岐にわたりますので、その結果も工程によって異なることに留意してください。また、外部のクラウドサービスと連携しているビルトイン自動工程の場合、必ずしも Questetra 上で結果を確認できるとは限りません。

例えば[Google ドライブ: ファイルアップロード]をデバッグ実行した場合、Google ドライブのアカウントで実行結果を確認します。

Questetra で確認できる内容としては、データ項目の値が更新される自動工程ではその値を確認します。また、デバッグプロセスのプロセス詳細画面で[処理記録]を[管理者モード]で見れば、自動工程の成否が確認できます。さらに、自動工程によってはログをデータ項目に保存するオプションがありますので、デバッグ時はログを保存するように設定しておけば実行後にログの内容を確認できます。

分岐ゲートウェイでのデバッグ実行

Ver.15.1(2023年8月)より、[排他(XOR)ゲートウェイ]と[包含(OR)ゲートウェイ]でも[この工程のみデバッグ]が可能となりました。これにより、設定した分岐条件による遷移結果のみを確認できます。

実行の仕方は自動工程の場合と同じで、[ヒューマンタスク]にてデータを入力して終了します。デバッグプロセスは終了となり、プロセス詳細下部のフロー図で遷移結果を確認できます。遷移先候補の工程はその工程名を持つ[終了イベント]として表示されます。遷移結果は、赤色矢印経路とトークンを表すグレーの丸で確認できます。

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