Questetra では、公開 Web フォームを作成し、外部ユーザからのデータ入力を受け付けることができます。
公開フォームについて、これまでに次の内容を紹介してきました。
- 「公開フォームを作成しよう(基本編)」
フォームの設定や公開 - 「公開フォームを作成しよう(入力チェック編)」
フォームに入力されたメールアドレスのバリデーションや待ち受けフォームの処理期限の設定 - 「公開フォームの多言語対応」
フォーム表示言語の設定や多言語対応する際のポイント
今回は、公開フォームの URL に値を指定したパラメータを付け加え、初期入力値が設定された状態でフォームを開く方法について紹介します。この方法は、次のような用途に役立ちます。
- 複数の商品ページに、お問い合わせ用の公開フォームへのリンクを設置します。それぞれのページのリンクには、パラメータを付与することで、その商品ページに応じた情報がフォームにあらかじめ入力された状態で開くようにできます。これにより、商品カテゴリや商品名の選択ミスや入力ミスを減らすことができます。
- カスタマイズ製品やサービスを販売した顧客に、カスタマイズ情報が入力済みの問い合わせフォームを開くことができる URL を送付できます。これにより、問い合わせにおける齟齬を防ぎ、やり取りの回数を減らせます。
- 複数の外部スタッフが繰り返し入力するフォームの URL に氏名や ID をパラメータとして付与して、各スタッフ専用の URL を発行します。これにより、各スタッフが固有の情報を毎回入力する必要がなくなり、入力ミスを減らし、入力時間の短縮につながります。
URL に入力値を指定したパラメータを付けることで、 リンク元ページに応じて初期値を入力するなど、フォームの開き方に応じた初期値を設定することができます。
フォームの初期入力値は、データ項目の初期値としてでも設定できますが、ここではクエリパラメータを使った公開フォームの初期入力値指定の方法について解説します。クエリパラメータについては、「公開フォームの多言語対応 クエリパラメータとは」をご参照ください。
クエリパラメータを利用して初期入力値を指定する
[メッセージ開始イベント(フォーム)]で生成される公開フォームでは、入力フィールドへフォーム表示時に入力される値を指定することができます。フォームを表示する URL に、対象の入力フィールドとその初期入力値をクエリパラメータの形式で追加して指定します。クエリパラメータが追加された URL でフォームを開くと、対象の入力フィールドに値が入力されています。

指定方法
フォーム URL の後ろに ?<フィールド名>=<設定値> を付与します。
複数のパラメータを指定する場合は、<フィールド名>=<設定値> を & で繋げてください。言語指定 locale=<言語コード> との併用も可能です。
各データ型の設定値の形式は、HTTP 通信時のパラメータ指定と同じです。
関連記事
・リファレンス:R2250: 業務データ埋め込み(HTTP)
日本語等をセットしたい場合は、URL エンコーディング(パーセントエンコーディング)が必要になります。
指定例
数値型データ項目 q_exampleNumeric に数値”1234″を指定する場合
https://<お使いのワークフロー基盤のドメイン>/System/Event/MessageStartForm/<アプリID>/<ノード番号>/view?q_exampleNumeric=1234
URL エンコードの例(クエリパラメータ部のみ)
?title=竹コースターに関するお問い合わせ
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?title=%E7%AB%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B
注意点
ファイル型は初期入力値を指定できません。また、組織型、ユーザ型、掲示板型は公開フォームに表示することができません。
入力された値は、通常の記入/選択した値と同様に削除、修正することができます。アプリで定義したデータ項目の初期値は、クエリパラメータ指定による入力値によって上書きされます。
公開フォームでの初期入力値指定の利用例
公開フォームにクエリパラメータにて初期入力値を設定する例を3つ紹介します。
- 共通フォームで複数カテゴリの問い合わせに対応する
- 販売した商品のカスタマイズ情報を入力したフォームへのリンクを送付する
- 個人専用 URL を発行し、情報が入力された状態でフォームを開く
1. 共通フォームで複数カテゴリの問い合わせに対応する
複数の商品や内容のカテゴリに対応する問い合わせフォームについて、カテゴリごとにフォームを用意することも可能です。しかし、共通の質問を追加する場合、全てのフォームを修正しなければなりません。
カテゴリごとに初期入力値を切り替えることで、1つの共通公開フォームで複数カテゴリの問い合わせに対応させることができます。


パラメータの指定は、フォームを開くリンク元に設定します。Web ページに配置したカテゴリごとの問い合わせ用ボタンの URL にクエリパラメータを追加すると、リンクを開いた際にクエリパラメータで指定された初期値が入力された状態でフォームが開きます。
文章も指定できるので、問い合わせカテゴリに合わせた記入内容のひな形を入力しておくこともできます。文章のひな形を入力しておくことで、フォームに入力するユーザがカテゴリ選択の間違いに気がつきやすくなりますし、誤入力を減らすことにも繋がります。


2. 販売した商品のカスタマイズ情報を入力したフォームへのリンクを送付する
カスタマイズ品を販売した顧客に対して、カスタマイズ情報を記載した問い合わせフォームを送信することができます。正確な情報があらかじめ入力されているため、顧客は入力の手間が省け、サポートスタッフも的確に対応できます。

3. 個人専用 URL を発行し、情報が入力された状態でフォームを開く
複数の外部スタッフが共通のフォームに各個人に紐づいた情報と共に入力する作業を繰り返し行う場合、ID や名前などをクエリパラメータとして URL に付与しておくことによって、情報があらかじめ入力された状態でフォームを開くことができます。これにより、打ち間違いによる誤処理や入力の手間を減らすことができます。

この際、端末に情報が残るため、入力する方が管理する端末か、履歴が残らない設定にした端末でフォームを開いてください。
クエリパラメータを活用することで、入力フィールドの初期値設定が可能になります。1つの汎用フォームで複数のカテゴリの問い合わせに対応する、スタッフごとに異なる値を入力したフォームが開くようにするなど、より多くの場面で公開フォームを活用できます。また、初期入力値を設定することで、ユーザの入力負担や入力ミスを減らすことにも繋げられます。
ぜひご活用ください。
