

システム連携ネタでよくブログを書いている日下です。
以前に Zendesk と Questetra の連携についてブログを書きました(Zendesk とクラウドワークフローとの連携方法)。今回はその続きで、以下のような連携を実現しました。
- Zendesk でチケット作成したら、Questetra にデータ送付して業務フロー開始
- Questetra で業務フローに沿って作業を進める
- Questetra で業務が完了したら、Zendesk にデータ送付してチケットを解決済に変更

Zendesk に限らずチケット管理の仕組みでは、処理の順序や途中の作業をモレなく実施するといったことを規定できません。Questetra と組み合わせることでそういった点を補うことができます。
その設定方法について説明します。
2: Questetra から Zendesk のチケットを更新する方法
3: まとめ
1: Zendesk から Questetra の業務フローを開始する方法
Zendesk から Questetra に http リクエストを送付することで実現できます。
詳しくは前回の記事を参照ください。
2: Questetra から Zendesk のチケットを更新する方法
Questetra から Zendesk の REST API に対して http リクエストを送ることで実現できます。
今回は Zendesk のチケット更新のアドオンを準備しました。
※ちなみに、アドオンではなく「メッセージ送信中間イベント(http)」や「スクリプトタスク」で実現することも可能です。
関連マニュアル M225: 業務データを組み込んだHTTPリクエストが、自動的に送信されるように設定する
関連マニュアル M230: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト)
Zendesk 側の認証や API 詳細については以下をご覧ください。
Zendesk マニュアル:認証について
Zendesk マニュアル:API リファレンス
※Zendesk 側で API を受け付けるよう設定が必要ですので、ご留意ください
まず Zendesk のチケット更新するアドオンをインポートします。

アドオンのファイルは以下からダウンロードして、こちらのページ(マニュアル M415)を参考にインポートしてください。
設定項目は以下の通り。

項目名 | 必須 | 形式 |
---|---|---|
A: Sub Domain | 必須 | Zendesk サブドメインを入力 |
B: email | 必須 | Zendesk ログインアカウントのメールアドレスを入力 |
C: API token | 必須 | Zendesk から取得した API token を入力 |
D: チケットIDが格納されている文字型データ項目 | 必須 | Questetra に渡されたチケット ID が入った文字型データを指定 |
E: チケットステータスが格納されている選択型データ項目 | 必須 | open/pending/solved/closed のいずれかの値となるよう選択型データを指定 |
F: チケットコメントが格納されている文字型データ項目 | (任意) | チケット更新時のコメントが入っている文字型データを指定 |
X: ログが格納される文字型データ項目 (更新) | (任意) | ログを出力したい場合に文字型データを指定 |
Zendesk マニュアル:Generating a new API token
※認証については API token 方式ではなく、Basic 認証方式でも処理できます。
アドオンのソースで変わってくるのは以下です。
・config の設定項目を apiToken ではなく password にして、その config 項目の取得部分をそれにあわせて変更する
・それを使う部分のロジックを以下のように変更する
.basic( email + “/token”, apiToken ) → .basic( email, password )
簡易なサンプルアプリのアーカイブも参考にしていただければと思います。
3: まとめ
ということで、Zendesk → Questetra → Zendesk という連携について実現しました。
ぜひ活用してみてください。
もし、ご質問等がありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
ピンバック: 自動化は RPA だけじゃない!クラウド型ワークフローでの自動化事例いろいろ - Questetra
ピンバック: クラウド BPM ワークフローの他システム連携事例集(2019年6月版) - Questetra