リリース概要
リリース日
- 2022年4月11日 (月)
アップデート日
- 即時アップデートのワークフロー基盤:2022年4月11日 (月)
- (Ver. 14.0 では、販売パートナー様向けのワークフロー基盤のみが対象)
- 計画的アップデート、トライアルのワークフロー基盤:2022年5月2日(月)
or 5月9日(月)
2022年4月より、新バージョンのアップデートスケジュール(更新日)について選択制が導入されます。アップデートされる日は、ご利用のワークフロー基盤によって異なります。詳細は次のドキュメントを参照ください。
- プレスリリース:クエステトラ:クラウド型ワークフロー、更新日の選択制を導入
- Developers Blog:新バージョン公開とアップデート方針
注意すべき変更点
- 「スクリプトタスク」「サービスタスク(Add-on)」のスクリプトエンジンにて、「Nashorn」が廃止されます
- 処理フォーム画面をカスタマイズする「高度なレイアウト」機能が廃止されます
- [SSO(SAML)]にて、SP 側(Questetra 側)の証明書が更新されます
- タスクに「スター」を追加/削除する API が廃止されます
- 検索条件を指定する XML にてタスクへのスターの有無を指定する要素 workitem-starred が廃止されます
- ページ末尾【仕様などの変更予定】にて、将来バージョンでの変更予定が記載されておりますので、ご確認下さい
Version 14.0.0 の詳細
(★:2022-04-01 追記、★★:2022-04-11 追記)
◆ 全利用者向け機能の変更
ワークフロー
新規開始
- 一覧から複数のプロセスを一括開始した後、そのまま[連続して処理]ボタンから処理できるように対応
- 一覧から複数のプロセスを一括開始する際、上限を 100 プロセスとする
- 一覧から特定アプリの詳細画面に遷移後、データ項目の値を指定して複数プロセスを一括開始できるように対応
- 開始されたプロセスは、先頭タスクに指定された値が入力された状態となる
- 先頭タスクの処理は完了されない
- (下記、GIF 画像参照)
- [新規開始]の一覧に、全チェックを行うチェックボックスを追加
- [新規開始]一覧などの一覧系画面にて、画面表示やページングの際にローディングアイコンが表示されるように対応

タスク処理
- タスク処理画面にて、[新しいウィンドウで開く]ボタンを廃止
- 通常のブラウザ操作で別ウインドウ(別タブ)表示が可能となるので、専用ボタンは廃止
- タスク処理完了時に、[マイタスク]一覧等へ自動的に遷移する処理を取りやめる
- タスク処理画面を別ウィンドウで開く、複数のタスクを連続処理する、といった方法を検討ください
- パフォーマンス向上(処理負荷の軽減)のための対応
- 次の不具合を修正
- ファイル型データ項目にて、アップロードキャンセル時に「100 MB 以上のファイルをアップロードすることはできません」とエラー表示される場合がある
プロセス詳細
- 通知メール内に記載されているタスク処理/プロセス詳細の URL を変更
- 自動処理ログ表示画面のインタフェースを変更(JavaScript ライブラリを変更)
マイタスク/引き受け待ち
- 一覧画面のデザインやインタフェース等を[処理したタスク](タスク検索の結果一覧)と同等のものに変更
- グラフ表示や処理ボタンなど、各メニュー特有の機能については異なる
- マイタスク/引き受け待ちの一覧にて、[CSV ダウンロード]に対応
- マイタスク/引き受け待ちの一覧にて、[表示カラム]を変更できるように対応
- オリジナルの一覧を保存する際は、[表示カラム]を変更して保存される
- デフォルトの一覧では、[表示カラム]を変更はできるが保存はされない
- [タスクの一括引き受け]を行った後、そのまま[連続して処理]ボタンから処理できるように対応
- 次の不具合を修正
- [マイタスク]メニューのツールチップ表示がメニューの説明になっていない
プロセス/タスク一覧
- 保存されている検索条件のリスト([その他]メニュー)にて、一覧や[全件ダウンロード]のインタフェース等を変更(JavaScript ライブラリを変更)
- ★検索結果を一覧表示する画面などで、表示される文字のサイズ等を調整
- 検索条件のフィルタにて、「トークンの現在地」(トークンがある工程)を指定できるように対応
- [ヒューマンタスク]や[タイマー中間イベント]など、トークンが一定時間滞留する可能性のある工程が対象
- [終了イベント ]は対象外(つまり、「未終了」のプロセスのみが検索対象)
- 検索条件のフィルタにて、日付を相対指定する際のインタフェースで、式を入力するフィールドの幅を広げる
- 検索条件で、削除されたアプリが指定されている場合、エラー画面を表示するように対応
- [このリストに名前をつけて保存]する画面にて、リスト名を入力するフィールドの幅を広げる
- ★検索条件やグラフを保存する際のダイアログにて、名称の文字数の上限を 64 文字に設定
- [全プロセス]メニューを全てのユーザに表示されるように対応
- これまでは、いずれかのアプリにて「コントロール権限」「データ閲覧権限」のいずれかを保有しているユーザのみに表示されていた
- タスクの一覧画面にて、締め切り日時を超過している場合、「締切」の日時を赤文字で表示するように対応
- タスク状態が「引き受け待ち」「未処理」「処理中」のタスクが対象
- [マイタスク]等と表示形式を統一
ヒートマップなど
- [ヒートマップ]でアプリを特定した画面にて、[メッセージ受信中間イベント(HTTP)]などをクリックして、対象プロセスを絞り込めるように対応
- ワークフロー図上にグラフ表示されている工程で絞り込むことができる
- [その他のグラフ]画面のインタフェース等を変更(JavaScript ライブラリを変更)
アカウント設定
- ★[アカウント設定]>[パスワード]>[API パスワード]にて、Basic 認証で利用するユーザ名も表示するように対応
◆ ワークフロー設計者向け機能の変更
- Ver. 11.9(2019年3月)以前のワークフロー基盤にてエクスポートされたアプリアーカイブ(qar ファイル)はインポートされないように対応
- ワークフローアプリを削除する際、確認画面を表示し、ユーザに「アプリ名」を入力するよう求めるように対応
- 「高度なレイアウト」機能を廃止
- 「高度なレイアウト」は自動的に「標準レイアウト」に切り替えられます
- 「高度なレイアウト」機能廃止のお知らせ(2022年4月)
- 「フォームプレビュー」機能にて、選択型データ項目(検索セレクト)が動作するように対応
- ★★自動処理工程のエラー通知メールに、工程のヘルプページの URL を含めるように対応
データ項目
- ガイドパネル型など、データ項目の「説明」欄(デコレーション)で video タグを利用できるように対応
- 選択型データ項目にて、定義されていない選択肢が指定されている場合、入力チェックでエラーとなるように対応
- 「選択肢マスタで選択肢が更新された場合」「過去のプロセスを再利用して新規開始された場合」などに発生する可能性があります
- ユーザ/組織/ロールを選択するインタフェースにて、検索文字を入力しなくても検索できるように対応
- 選択型データ項目(検索セレクト)、ファイル型データ項目の入力インタフェースを変更
処理担当者
- 次の不具合を修正
- 他のスイムレーン担当者を相対指定したり、除外指定したりする際に、チームスイムレーンが選択できてしまう
全てのエディション向け(Basic / Advanced / Professional) 
データ更新
- SpEL 式にて、新しい変数の定義や、既存変数/関数の上書きができないように対応
ゲートウェイ
- 選択型データ項目を指定する分岐条件式で比較対象の選択肢の値を指定する際、選択肢マスタ(アドオン)で定義されている場合にも、セレクトボックスから選択できるように対応
- これまでは、選択肢マスタで定義されている場合は、選択肢IDをテキスト入力する必要があった
Advanced / Professional 向け 
外部のクラウドサービスと連携する自動処理工程/データ処理を行う自動処理工程
- 次の自動処理工程(サービスタスク)を追加
- Google ドライブ: 共有リンク作成
- Google ドライブ の指定ファイルやフォルダを共有します
- Google ドライブ: 共有リンク作成
- 次の自動処理工程(サービスタスク)にて、仕様変更、内部実装の変更、または不具合を修正
- Google
- Google スプレッドシート: 行取得
- 誤植を修正
- Google スプレッドシート: 行追加、行追加(テーブル型データ)、行更新
- 入力先のスプレッドシートの ID/シートのタイトルをデータ項目の値で指定できるように対応
- Google スプレッドシート: ファイル作成
- 「Google ドライブに接続するユーザ」は「アプリ管理権限」が必要である、という制約を追加
- Google ドライブ: フォルダ検索
- Google ドライブ: フォルダ作成、ファイルアップロード、ファイル / フォルダ削除
- 「Google ドライブに接続するユーザ」は「アプリ管理権限」が必要である、という制約を追加
- Google カレンダー: 予定追加、予定削除、予定のカレンダー移動
- 「Google カレンダーに接続するユーザ」は「アプリ管理権限」が必要である、という制約を追加
- ハイフンを含むカレンダー ID でエラーとなる不具合を修正
- 開始: Google カレンダー: 予定開始時
- 「Google カレンダーに接続するユーザ」は「アプリ管理権限」が必要である、という制約を追加
- Google スプレッドシート: 行取得
- Box
- Box: フォルダ共有リンク作成
- Box: ファイル共有リンク作成
- Box: ファイルダウンロード
- Microsoft 365
- Microsoft 365 Excel: 行挿入
- シート名にスペースが含まれているとエラーとなる不具合を修正
- Microsoft 365 Excel: 行挿入
- Google
Professional 向け 
スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)
- スクリプトエンジン「Nashorn」を廃止
- スクリプトタスク
- 「Nashorn」が強制的に「GraalJS」に変更されます
- コード内容によっては、処理結果が変わったり、「処理失敗(エラー)」となる可能性があります
- サービスタスク(Add-on)
- スクリプトエンジンの変更は行われません
- プロセス実行時に対象の工程は「処理失敗」となります
- スクリプトエンジン Nashorn 廃止のお知らせ(2022年4月)
- スクリプトタスク
- サービスタスク定義ファイル(Addon-XML)を登録できる数を増加
- アプリ共有アドオン([システム設定]>[アプリ共有アドオン]):10 から 40 に増加
- アプリ固有アドオン(各アプリの[アドオンの管理]):変更なし(10 のまま)
- ★★[予告:Ver. 14.1 対応予定]スクリプトにて、次のメソッド/プロパティが利用されている場合、将来バージョンにて動作仕様が変更となります(詳細は、【仕様などの変更予定】を参照)
- String#replaceAll()
- String#equals()
- Error.message
- 次の不具合を修正
- ★サービスタスク (Add-on) にて、form-type=”SELECT” の場合に、既存の設定値が定義(select-data-type)と合致していない場合に、設定エラーとならない場合がある
- アプリ定義では設定エラーとなり、プロセス実行時は処理失敗となるように対応
- form-type=”QUSER” “SELECT_ITEM” “OAUTH2” においても、同様のケースに対応
- ★サービスタスク (Add-on) にて、form-type=”SELECT” の場合に、既存の設定値が定義(select-data-type)と合致していない場合に、設定エラーとならない場合がある
Questetra Form JavaScript API
- ★次のデータ型にて、フィールド値の取得/代入、change イベントハンドラの登録/削除に対応
- 選択型(検索セレクト)
- ユーザ型
- 組織型
◆ システム管理者向け機能の変更
- [SSO(SAML)]にて、SP 側(Questetra 側)の証明書を更新
- 現在の証明書の有効期限は 2022-05-13 9:38 JST となっておりますので、IdP 側で期限までの対応(更新)をお願いいたします
- SSO (SAML)、SP 証明書変更のお願い
- ユーザ/組織/ロールの[一括登録]で、Google Workspace と同期する際のレコード数に上限を設定
- ユーザ:1000、組織/ロール:300
- ロールのメンバを削除する際、「システム管理者」の対象がいなくなる場合にエラー画面に遷移するのではなく、操作画面上にエラーメッセージを表示するように対応
◆ Questetra REST API Developer 向け機能の変更
- タスクに「スター」を追加/削除する次の API を廃止
- /API/OR/Workitem/Star/add
- /API/OR/Workitem/Star/remove
- 検索条件を指定する XML にてタスクへのスターの有無を指定する要素 workitem-starred を廃止
- (XML 形式の検索条件は非推奨(deprecated)となっております。JSON 形式を利用ください。)
- ★[予告:Ver. 14.1 対応予定]ユーザ/組織/ロールの一覧を取得する API にて、query パラメータに関する仕様が変更されます
- 現在の仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- 例:「山田 」「 山田」「 山田 」「山田」 => 全て「山田」で検索
- 新しい仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを残して検索
- 例:「山田 」はそのまま「山田 」を検索文字列として検索
- 現在の仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- ★★[予告:Ver. 14.1 対応予定]タスク処理のAPI 等で、日時型データ項目を指定するパラメータとして、日付部分と時刻部分を個別に指定するパラメータが廃止されます
- 日付部分:data[XX].input、時刻部分:data[XX].time を指定するパラメータを廃止
- 日時を指定する data[XX].datetime を利用してください
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]等では、フィールド名を利用したパラメータを指定してください
◆ 外部ツール等の機能および非機能面での変更
- なし
Version 14.0.1 の詳細
(2022-04-25 追記)
◆ ワークフロー設計者向け機能の変更
- 次の不具合を修正
- アプリアーカイブに「グラフ」が含まれている場合、インポートできない(Ver. 14.0.0)
Advanced / Professional 向け 
- 次の自動処理工程(サービスタスク)にて、仕様変更、内部実装の変更、または不具合を修正
- Google ドライブ: 共有リンク作成
- 共有するファイル/フォルダーの指定を1つに限定する
- 既に共有設定がある場合のエラー判定を緩和する(エラーとなりにくいように対応)
- Google ドライブ: 共有リンク作成
Version 14.0.2 の詳細
(2022-05-30 追記)
◆ 全利用者向け機能の変更
ワークフロー
- 次の不具合を修正
ダッシュボード
- 次の不具合を修正
- [完了タスク数の推移]ウィジェットにて、グラフをクリックしてもリンク先ページが表示されない
- [マイタスクの一覧]ウィジェットにて、自分以外のタスクや処理完了したタスクも表示されている
◆ ワークフロー設計者向け機能の変更
◆ 外部ツール等の機能および非機能面での変更
- ワークフロー基盤の安定性を向上
仕様などの変更予定
将来バージョンにて、次の仕様変更、システム基盤の変更を予定しております。
2022年8月対応予定
- ユーザ/組織/ロールの一覧を取得する API にて、query パラメータに関する仕様が変更されます
- 現在の仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- 例:「山田 」「 山田」「 山田 」「山田」 => 全て「山田」で検索
- 新しい仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを残して検索
- 例:「山田 」はそのまま「山田 」を検索文字列として検索
- 現在の仕様:query 文字列の前後に全角/半角スペースが含まれていた場合、スペースを除去して検索
- スクリプトタスク/サービスタスク(Add-on)のスクリプトにて、次のメソッド/プロパティが利用されている場合、動作仕様が変更となります
- スクリプトエンジン(GraalJS)は Java 上で動作する JavaScript であるため、利用エンジンやバージョンによって動作仕様が異なる場合があり、対応が必要となります
- String#replaceAll() メソッド
- String#replace() を利用するコードに変更してください(正規表現のグローバルオプションを利用)
- もともと、String#replaceAll() は java.lang.String のメソッドとして動作していました。EcmaScript 2021 にて JavaScript の String でも replaceAll() が利用できるようになるため、JavaScript String のメソッドとして動作するように変更となります。
- String#equals() メソッド
- 「===」や「==」を利用するコードに変更してください
- equals() は java.lang.String のメソッドとなります。String クラスが JavaScript String への対応を進める方向性のため、java.lang.String に由来するメソッドは利用しないようにしてください。
- Error#message プロパティ
- Error#toString() を利用するコードに変更してください
- Error オブジェクトの実体である java.lang.Throwable には、message プロパティはありません。JavaScript Error でも java.lang.Throwable でも定義されている toString() メソッドを利用してください。
- [メッセージ開始イベント(HTTP)]等で、日時型データ項目の受信パラメータとして、日付部分と時刻部分を個別に受け取るパラメータが廃止されます
- 日付部分: data[XX].input
- 時刻部分: data[XX].time
2023年4月対応予定
- マイタスク/引き受け待ちを取得する次の API が廃止されます
- マイタスク: /API/PE/Workitem/listAllocated
- 引き受け待ち: /API/PE/Workitem/listOffered